中村由利子 作曲家/ピアニスト
1987年のデビュー以来、幅広い層に支持され続けている作曲家・ピアニスト。
リリースされた作品の数は、サントラやユニットを含めると40枚を超え、多くのメディアへの楽曲提供なども多く、これまでに約2000曲以上を作曲する。
作曲を始めたのは幼少期で、雨音や絵本などにインスピレーションを受け自然と鍵盤をたたいて表現していた。13歳の時に横浜市の作曲コンクールに入賞。
フェリス女学院短期大学音楽科・ピアノ科を卒業後、数々の音楽活動を経て、自作曲を集めたアルバム「風の鏡」で
デビュー。自作曲をピアノで奏でるニューエイジミュージックのパイオニアの一人として、多くのショップでベストセラーを記録した。
「風景が見えるようなピアノ」と評されることが多く、テレビ、ラジオ、映画など多くのシーンで楽曲が使われており、各界のクリエイターからの支持も厚い。映画では、金子修介監督作品の「1999年の夏休み」「メサイア」「百年の時計」「こいのわ」、宮崎駿監督による三鷹の森ジブリ美術館短編アニメーション「星をかった日」、テレビではNHK-BSプレミアムドラマ「おそろし」、TBSサンデーモーニングの番組テーマ曲及び「考・震災」コーナーテーマ曲を担当。TOKYO-FM「ジェットストリーム」のテーマ曲も好評を博した。
写真家・秋山庄太郎氏、前田真三氏の多くの映像作品でも音楽を担当するほか、画家、彫刻家、書家など、クリエイターとのコラボレーションの活動は多岐にわたっている。
ステージでの演奏活動も積極的に行い、ソロコンサートに加え紺野美沙子、白鳥英美子など、実力派アーティストとの共演も多い。また、その場でお題をもらい即興演奏する「イメージリクエスト」という企画が名物コーナーとなっており、様々な情景を瞬時にピアノで表現する様が驚きと感動を生んでいる。
海外では特に韓国で人気が高く、日本人で初めてとなる韓国ドラマへの楽曲提供や、数社のCM音楽も担当。
2012年からUSENのオフィス向けチャンネル「Concentration〜働く人の集中力UP」への楽曲提供がはじまり、医学博士・和合治久氏の理論に基づいて作曲・演奏を続けている。
2015年には、陸前高田の修復された被災オルガンを東京国立博物館にて演奏したCDを、作詞家・松井五郎氏との共同プロデュースでリリースし、被災文化財保護の活動にも携わっている。
2016年4月からは、NHKラジオ第一「ラジオ深夜便」土曜日の「オトナのリクエストアワー」のレギュラーゲストを1年間担当した。
2017年にデビュー30周年を迎え、そのメロディーセンスと、温かく心に響く透明なピアノタッチで活動の幅を広げ、多くのファンの心をつかんでいる。